昨年は、北朝鮮の原爆・水爆やICBMの開発に伴う安全保障への不安に加え、それに対するアメリカの対応が見えないことへの不安や、いわゆる「もりかけ」問題に対する政治不信の増大がありましたが、総選挙の結果、与党が引き続き三分の二を占める結果となり、政治体制は安定し、経済政策も継続する見通しになりました。日本の株価はあがり、バブル崩壊以降の最高値を更新しており、一部では失われた20年と言われた経済不況を脱しているとの評価も出てきています。
しかしながら、中小企業が多い印刷業にとっては厳しい一年であったと思います。東京2020オリンピック・パラリンピック関連のフォローがありましたが、それ以上のアゲンストがあったように思います。
私も会長に就任し、全国をまわる中で会員の話を聞くことができ、皆さまがいろいろなことを考え、価値を創造していることが分かり、大変良い機会を得たと思っています。
さて、本年は、明るい話題を期待しておりますが、現実的にはまだまだ先が読めないまま、苦しい経営が続くものと、危機感をもっております。東京2020オリンピック・パラリンピックには期待していた向きも多いと思いますが、築地市場の移転問題やその後のスケジュール管理などまだまだ課題が多く、その解決が待たれます。
こうした中ジャグラとしては、財政問題を解決しながら、事業を推進していくという姿勢は変わらず堅持して参りたいと思います。具体的な事業では、青年部の成長がジャグラの運営や事業の推進にもすでに力を発揮していただいている部分もあるほか、公益事業である「個人情報保護」「DTPスクール」「ジャグラBB」をさらに推進しながら、教育・技術事業、経営革新事業、市場開拓・マーケティング事業、環境事業等を推進して参ります。そのほかDTPのスキルアップを図るコンテストの「ジャグラコンテスト」や会員の皆さまが利用できる年賀状デザインを集めるための「年賀状デザインコンテスト」についても引き続き推進して参りたいと思います。
また、会員増強では、支部長・支部役員・支部会員の皆さまのご協力を得て推進して参りたいと思いますが、会員増強はただ単に会員数を増やすということのみではなく、数が多ければ多いほど「情報」を増やすことにつながりますので、その点もお酌み取りいただきますようお願いいたします。
今年6月にはジャグラ文化典福岡大会が開催されます。多くのジャグラを愛するジャグリストの皆さんとお会いできることを今から楽しみにしております。
会員全員が一致団結して、この厳しい環境を乗り超える気概をもって、1社1社の努力と英知によって、必ずや明るい未来が来ることを期待してこの1年を頑張りましょう。皆様のご隆盛を祈念し、新年のご挨拶と致します。